千葉県木更津市に2019年にオープンした、広さ30ヘクタールのクルックフィールズ。
「農と食、アートと自然。いのちのてざわり。」をコンセプトに、子どもから大人まで、様々な体験ができる場所となっています。
採れたての野菜や作りたてのチーズをいただけるレストラン、広い芝生の上で思い切り遊べるパーク、牛や羊を間近で見られる農場、そして、自然の中のあちこちに点在するアート作品。
ひとりで行っても家族連れで行っても、一日中楽しめる場所で、私は昨年3回も行ってしまいました。娘や孫とも一緒に行ったので、3回分をまとめてご紹介します。
クルックフィールズはこんなところ
クルックフィールズへのアクセス
クルックフィールズは、木更津の山の中と言っても良い場所にあるので、ほとんどの人が車で向かうでしょう。東京方面からアクアラインで行くことを想定すると、木更津金田ICから約20分、千葉市方面からは館山道の木更津北ICから約15分で到着します。
駐車場は無料です。
他に、東京駅や横浜駅から高速バス、木更津駅から路線バスで行くこともできます。
クルックフィールズの料金とメンバーシップ制度
中学生以上 保全料300円 + ビジター料500円 合計800円
小学生 保全料100円 + ビジター料300円 合計400円
クルックフィールズにはメンバーシップ制度があり、メンバーになると保全料のみで入場できます。
一般 1,000円
千葉県民 500円
つまり、中学生以上の千葉県民なら、1回分のビジター料とメンバーシップ年会費が同じなので、1回行くだけでもメンバーになることをおススメします。
その他の方は2回以上行くなら、メンバーになった方がおトク。入場料金がおトクになるだけでなく、メンバーになると、次に紹介する地中図書館に入ることができるからです。
クルックフィールズの入り口でまずはやるべきこと
インフォメーションセンターでお水をゲット
受付をすませるよりも前に、まず、入り口のインフォメーションの建物で、お水をもらいましょう。マイボトルに自由にお水を入れることができます。
というのも、場内はマイボトルと赤ちゃんの離乳食以外は持込禁止です。
園内のカフェやレストランでは、ここで採れたものを使っていたり、地産地消を取り入れていたり、食育にも力を入れているので、中で購入したものを食べてほしいとのこと。お弁当はもちろん、子どものお菓子などもNGです。
地中図書館の予約
場内に、土に埋もれた(?)不思議な書地中図館があります。
ここに入るには、メンバーシップの登録が必要。
入るには、受付で予約をしてカードキーを受け取ります。
1ヶ月前から事前予約もできますが、空きがあれば当日でも可能です。
草間彌生「ミラールーム」の予約
自然の光を取り込んで輝く、草間彌生の「ミラールーム」。
幻想的なこの空間を体験するには、予約が必要です。
土日祝日 11:00~12:00 14:00~15:00
この時間に予約して、入場できるカード(小さいのでなくさないように)をもらい、時間になったら建物に向かいます。
しっかり予約を済ませ、場内のマップをもらったら、いざ出発!
まずは新鮮食材で腹ごしらえ
採れたての食材を味わえるカフェやレストラン
エントランスをくぐってすぐに右側に、食事のできるお店が3店あります。
牛乳の鮮度にこだわった「ミルクスタンド」、美味しいパンが並ぶ「ランカ」、ピザやハンバーグを中心とする「ダイニング」。
店内でパンをいただいた日もあれば・・・
外にベンチがたくさんあるので、テイクアウトして屋外で味わった日も。
クリスマスシーズンには、目の前のミニファームにこんなツリーもありました。
丘の上には宿泊棟も
ツリーのあるミニファームの向こうに目をやると、小高い丘の上に、シフォンケーキのお店「シフォン」や、レストラン「ペルース」が見えます。
その先に宿泊棟もあり、ここに泊まることもできます。
お腹がいっぱいになったら、坂を下って、広々としたクリエイティブ・パークへ向かいましょう。
クリエイティブ・パークからフラック棟へ
秘密基地のような地中図書館
クリエイティブ・パークに向かう途中の右手に、なにやら怪しげな(?)地中図書館があります。
ここはメンバーしか入れないので、受付でもらったカードキーでドアを空けて、こっそり(?)中に入ります。係の人に、本の借り方の説明を受けたら、好きな本を探して、非日常の空間をじっくり味わいます。
静かな空間には、ゆったり座れるスペースがあり、ここでしばし読書(&お昼寝も・・・)
そして、中央の狭い入口をくぐった先には、広々とした空間があります。
ここは子ども向けの本が多く、読み聞かせもできるので、静かに過ごせるおりこうなお子さんたちの微笑ましい姿も。
学生さんぽいお兄さんたちが絵本を読んでいるのにも、平和を感じました。
クリエイティブ・パークでのびのび遊ぶ
地中図書館を出て、また坂を下って行くと、クリエイティブ・パークに到着です。
その入り口、畑の中に忽然と現れるオブジェ、草間彌生の「新たなる空間への道標」です。
3歳児には、ちょっとナゾ・・・
その先には広い芝生が広がり、孫はいつの間にか裸足になっていました( ゚Д゚);
竹で組んだ巨大なブランコや、廃材の木で作った遊具などがたくさんあり、小さい子どもたちは、ここで存分に遊べます。
パークの中に、ボルダリングができる場所や、長い長い滑り台があるのですが、滑り台を下ると、次の場所、野生の森に入ります。
その滑り台を下ってしまう前に、反対側のフラック棟まで行ってみましょう。
フラック棟周辺にもアートがいっぱい
クリエイティブ・パークから、サステナブルブリッジを渡ってフラック棟方面へ。
房総半島の西に広がる東京湾や周辺の工場で出たゴミを使った橋が、いくつか架かっています。よくよく見ると、こんなものまで!?というゴミが。
その横には、牛や羊のいる酪農場や動物ふれあい広場があります。
その先にはこんなアート作品も。
そして、ギャラリーになっているフラック棟へ。
その横の広場は、床が黒板になっていて、落書きができます。
これまたフシギな立像・・・
その向こうには、広い農場エディブルガーデンが広がっています。
滑り台で野生の森へGO!
フラック棟からまたクリエイティブ・パークに戻り、お待ちかね(?)の滑り台へ。
滑り台で下まで行き、ボルダリング(はできないので、その横の階段)で上まで上り・・・を何度も飽きずに繰り返す孫。しかも、裸足。
最後は私と娘も、思い切って滑り台で下まで行き、野生の森へ。
滑り台を滑る勇気のないオトナには、ちゃんと脇に坂道があります。(でも、かなり遠回り。)
野生の森を散策する
ぽっかりあいた穴をのぞく
森の中を少し歩くと、何やら塔のようなものが見えて来ます。
これが増田セバスチャンの「ぽっかりあいた穴の秘密」。
小さな入口をくぐって中に入ると・・・
中はキラキラの壁☆彡
上にはぽっかりあいた穴・・・から空が見えます!
驚きの空間に出会えました。
草間彌生「ミラールーム」で光の体験
ぽっかりあいた穴から、クルックフィールズの入り口に向かって坂を上って行くと、四角いガラス張りの建物が見えます。
ここが草間彌生のミラールーム「無限の鏡の間- 心の中の幻」
受付で予約した、限られた時間でしか入れないので、場内をまわる順番に気を付けつつ、到着。
14:00~15:00であれば、その時間内に入口に着けばOKです。
そこで順番に並んで、実際に中に入るのは、1組1分ずつ。
10組並んでいれば、入れ替わりの時間も含めて20分ぐらい並ぶ、という形になります。入り口の係の人がいろいろと説明してくれるので、それを聞きながらワクワクして待ちます。
やっと順番が来て、中に入ると・・・
草間作品のミラールームは数々作成されているようですが、自然光の中にあるのはここだけだとか。実際私も、他の美術館で見た(入った)ことがありますが、屋内でした。
ここクルックフィールズにあるのは、小さな窓を通して外の光が差し込むので、季節や時間によって輝き方が変わるのだそうです。冬は太陽の位置が低く、横から光が入るので、より美しいとの説明でした。
センターハウスに戻ってひと休み
たっぷりアート鑑賞した後で、入り口近くのセンターハウス方面へ。
ここではバーベキューなどが楽しめます。
廃材を使った、サステナブルなツリーも。
最後は、ソーセージが名物のお店「シャルキュトリー」の、フルーティーなノンアルビールでひと息♪
インフォメーションを出た外にもマーケットがあり、最後にお土産を買うことができます。
ここにも廃材を利用したステキなツリー。
クリスマスシーズンに行ったときは、到着する前は、もっときらびやかな風景を想像していました。が、そうではなく、逆に、サステナブルな取り組みにいたく感動しました。
広々とした空間で、思い切り、自然とアートと美味しいものを満喫した一日でした。
まとめ
千葉県木更津市に2019年にオープンした、クルックフィールズへ行ってみました。
入り口から反時計回りにまわるとスムーズです。
インフォメーション → カフェやレストラン → 地中図書館
→ 草間彌生の「新たなる空間への道標」を眺めつつ、クリエイティブ・パーク
→ フラック棟 → クリエイティブ・パークに戻って
→ 滑り台 → 野生の森 → 増田セバスチャンの「ぽっかりあいた穴の秘密」
→ 草間彌生のミラールーム「無限の鏡の間- 心の中の幻」 → センターハウス
→ インフォメーション
但し、草間彌生のミラールームは決まった時間に行かなくてはならないので、食事の前後に、先に行ってしまうのも良いでしょう。カフェやレストランの場所からそう遠くはありません。
入口でもらえる園内マップを見ながら、思い思いに散策してみてください。
きっと、新たな発見があることと思います。
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