秋の房総半島 濃溝の滝、亀山湖、養老渓谷、大多喜城をひとめぐり

温暖な房総半島は、日本でいちばん遅くまで紅葉が見られるところとして知られています。
11月下旬~12月上旬にかけて、まだまだ紅葉を楽しむことができます。
今回は、そんな半島の真ん中あたりを車で横切って、紅葉を訪ねてみました。
何年か前にSNSで有名になった君津市の濃溝の滝(のうみぞのたき)、湖に映える紅葉の美しい亀山湖(かめやまこ)、夷隅郡(いすみぐん)大多喜町(おおたきまち)の養老渓谷(ようろうけいこく)、最後に大河ドラマでも有名な徳川四天王本多忠勝の大多喜城(おおたきじょう)・・・を再現した千葉県立中央博物館大多喜城分館を一直線に巡りました。

今回巡ったルート

ハートの光が見られるかも 濃溝の滝・亀岩の洞窟

濃溝の滝とはこんなところ

千葉県君津市にある亀岩の洞窟(かめいわのどうくつ)、その洞窟の中を流れる滝の写真が、数年前に有名になりました。
濃溝の滝(のうみぞのたき)です。

このハートの光は、濃溝の滝の駐車場横の、おみやげセンターに貼ってあったポスターを、勝手に写真に撮らせてもらったものですが・・・(^^);
見覚えのある方もいらっしゃるかと思います。
ここへ行ってみましょう。

濃溝の滝の遊歩道をひとまわりする

おみやげセンターのある駐車場から遊歩道を歩いて行くと、幸運の鐘があります。

まずは鐘を鳴らして、この先の幸運を祈ります。
鐘の左側、「亀岩の洞窟」と書いてある看板の奥に水の流れの見えるところが、その洞窟と濃溝の滝
この滝の近くまで、階段を下って行きます。

ポスターのような写真を撮るには、朝早く、朝日が差す晴れた日に行かなくてはなりません。
なかなかこうはいかないので、私が撮った写真は・・・

これですが、実はこれは数年前の春先に行ったときのもの。
今は、観光客が多すぎて、景観を損ねるのを防止するためと、滑りやすい場所での事故を防ぐためとなのか、洞窟の正面までは行けず、立ち入り禁止になっています
なので、先ほどの幸運の鐘の横の看板のところで、少し上から眺めるのがベストでしょう。
滝の近くでも斜めからは眺められるので、マイナスイオンをたっぷり浴びましょう。

そこから先に遊歩道が続いているので、ぐるっとひと回り。

ずんずん先に進んで行くと、また駐車場に戻れるようになっています。
ここから車で次の目的地亀山湖を目指します。

ボートに乗って紅葉を楽しめる亀山湖

亀山湖散策の地図

ナビで「亀山湖」を調べたら、私のナビは湖の中心の水の中を指してしまいました・・・
実際に車を停められるのは、湖の北側の「亀山ダム」か、あるいは南側の「亀山湖畔公園(月毛地区)です。
この2ヶ所をつないで、湖のまわりを約1時間で一周できる遊歩道があります。

亀山ダム駐車場のところに観光案内所があり、紅葉の季節には、キッチンカーや売店が設置され、賑わっています。が、たいへん混雑しているので、すんなり停めるには、南側の亀山湖畔公園(月毛地区)駐車場が良いでしょう
ここは公園とトイレだけで、売店などはありませんが、お弁当を食べて楽しんでいる人たちがたくさんいました。すぐ近くに亀山水天宮の鳥居があり、眺めは最高です。
そもそも湖を一周する予定であれば、ここに車を停めて、徒歩でダムまで行ったところでお土産を買うことができます。

湖と紅葉を眺めながら亀山湖を一周する

平日にもかかわらず、亀山ダムの駐車場は満車でしたが、少し歩いた臨時駐車場に停めることができました。そこから歩いて時計回りに一周してみます。

良く見る風景がこれですが、本来ならば、青く澄んだ湖に逆さもみじか映ってとても美しい♪
・・・のですが、この日は上流で雨でも降ったのでしょうか、濁っていて残念です”(-“”-)”
空はこんなに晴れているのに。
ボートに乗って、湖の中から紅葉を眺めることもできるので、水が澄んでいる日にはおススメです

ダムの反対側の亀山湖畔公園(月毛地区)から、亀山水天宮の鳥居に行くことができます。

のんびりと約1時間かけて、亀山湖を一周しました。
その後は、養老渓谷に向けて車を走らせます。

日本一遅い紅葉が見られる養老渓谷へ

養老渓谷散策の地図

養老渓谷というと、「養老の滝」を思い浮かべる人が多いかと思いますが、養老の滝は岐阜県にある滝で、こちら千葉県にあるのは、養老渓谷粟又の滝(あわまたのたき)です。
また、渓谷沿いに粟又の滝遊歩道を歩いて行くと、万代の滝見返りの滝幻の滝などなど、他にもいくつもの滝を見ることができます。
養老渓谷をたっぷり堪能するおススメのルートは、粟又の滝展望台駐車場に車を停めて、粟又の滝遊歩道を渓谷沿いに歩き、小沢又駐車場に出る、というコースです。

 

ですが!!
ここで問題は、小沢又駐車場から粟又の滝展望台駐車場まで、車道沿いに徒歩で戻らなくてはならないということ。ただの山間の車道を、650メートル、約10分歩くことになります。
バスツアーなどで、運転手さんがバスをまわしてくれるか、あるいは、同行したグループの中に優しい人がいて、車を取りに行ってくれるか・・・

というわけで、今回私のひとり旅では、粟又の滝まで行って、すぐに引き返すことになりました。

粟又の滝で渓谷の美を味わう

これが、養老の滝と間違えられやすい、粟又の滝です。

だいぶ前に、私も粟又の滝遊歩道をぐるりと歩いたことがありますが、今回は断念。

ちなみに、遊歩道の最終地点近くにある幻の滝は、昔はめったに人が近寄れない幻の場所にありました。今では、近所のお店の方が見学コースを開いてくださり、誰でも近くまで行くことができるようになりました。環境整備料200円を払って滝まで降りる階段(ほぼハシゴだったような)は、かなり急ですが、一見の価値はあります。

本多忠勝のお城 大多喜城へ行く

大多喜城の歴史

最後は、同じく夷隅郡(いすみぐん)大多喜町(おおたきまち)にある、大多喜城(おおたきじょう)・・・を再現した千葉県立中央博物館大多喜城分館です。
中世、小田喜の城(おたきのしろ)と呼ばれていた場所に、16世紀前半に武田氏が入城したと言われていますが、その後、安房の里見氏の重臣が入り、発展させました。
後に、徳川家康が江戸城に入ると、小田喜城を家臣の本多忠勝に与え、里見氏の勢力を抑えようとしました。
本多氏の後は、阿部・青山・稲垣・松平氏へと引き継がれ、明治の廃藩置県を迎えます。

この建物は、大多喜城本丸跡に、1975年(昭和50年)に建てられた天守閣づくりの歴史博物館(鉄筋コンクリート)です。
残念ながら、現在は休館中。
そのかわり、敷地内の研修館で展示物が見られます。(無料)

研修館で歴史を学び、二の丸公園を散策する

敷地内の研修館に入ってみました。
つい先日、大河ドラマに登場した、徳川四天王本多忠勝の肖像画

紙本著色本多忠勝像(良玄寺蔵)

しばし歴史を学んだあと、近くの二の丸公園で、本日最後の紅葉を楽しみました。

まとめ

房総半島の真ん中で紅葉を楽しむ旅。
まず行ったのは、数年前にSNSで話題になった君津市の亀岩の洞窟・濃溝の滝です。
現在は立ち入り禁止区域が広がって、正面からの写真が撮りづらくなりましたが、洞窟と滝の風情は健在です。
次は、同じく君津市の、湖でボートに乗って紅葉を眺められる亀山湖
紅葉の時期は、駐車場がとても混雑する人気の場所ですが、時間が許せば、約1時間で湖をぐるりと一周することができます。
その後は、夷隅郡(いすみぐん)大多喜町(おおたきまち)の養老渓谷へ。
12月まで紅葉が楽しめる場所で、遊歩道を散策すると、粟又の滝をはじめ、いくつもの滝を見ることができます。
最後に行ったのは、大河ドラマでも有名な徳川四天王のひとり、本多忠勝の大多喜城・・・を再現した千葉県立中央博物館大多喜城分館
博物館は休館中でしたが、お城を模した建物や、研修館での展示を楽しみました。

この記事を書いた人
りんりんばあば

千葉県在住の60代主婦。
仕事をしていた現役時代からお得な情報を集めるのが趣味でしたが、リタイアしてからその特技(?)を活かして、とことんお得に旅行を楽しんでいます。
お得情報をキャッチしたら、即予約!その後で念入りに情報収集。
フリープランの1人旅が多いですが、友人や家族、孫とも、これからどんどん旅に出る予定です。

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