日本新三大夜景にも選出されている札幌市。その夜景を眺めることのできる随一のスポットが、もいわ山展望台です。旅行２日目のメインは、この夜景観賞。夕方まで円山公園を散策した後で、バス、ロープウェイ、ケーブルカーを乗り継いで夜景を見に向かいます。
北海道の夜景といえば、誰もが思い浮かべるのが函館山ですが、なんのなんの、こちらの眺めもなかなかです。
もいわ山へのアクセス
初めての場所に行ったら、レンタカーでビューンと目的地まで行くのも良いですが、色々な乗り物を乗り継いで、知らなかった路線やそのまわりの風景を楽しむのも旅の醍醐味です。
円山公園駅からバス１５分、もいわ山ロープウェイの山麓駅に到着しました。
そこからは、もいわ山ロープウェイとミニケーブルカーで山頂に向かいます。
私はここに行く前に円山公園を散策していたので、そこからバスに乗りましたが、ロープウェイ山麓駅に行くにはいくつか方法があります。
・札幌駅からバスで３７分
・札幌市電ロープウェイ入口駅から無料シャトルバスで２分
そして、山麓駅からロープウェイに乗って中腹駅まで行き、そこからミニケーブルカーに乗り換え、山頂駅まで行きます。
車で行く場合は、中腹駅まで観光自動車道（冬季は夜間通行止め）が通じていて、そこに駐車場があります。
もいわ山の山麓でスープカレーを味わう
円山公園からバスに乗って、無事山麓駅に到着・・・
したのですが、そこは何の変哲もない坂の途中で、ロープウェイのチケット売り場と乗り場のある４階建ての駅舎の建物があるだけ。まわりには何もありません。しかもそこでバスを降りたのは私ひとりだけで、ポツンと起きざりにされた感じ！？
すぐに山頂まで行っても良かったのですが、夜景にはまだ少々時間があったので、麓の近場で早めの夕食をいただくことにしました。
とはいえ、まわりには何もないので、市電のロープウェイ入口駅方面へ行ってみることに。駅までは無料シャトルバスがあるのですが、下り坂なのでぶらぶら歩くことにしました。
駅周辺にはいくつか食べ物屋さんがあったのですが、その中で、雰囲気の良さそうなこぢんまりしたお店を発見。スープカリーのお店「こうひいはうす」です。
昭和五十二年創業、と看板に書いてあります。唐辛子の絵があるということは、カレーは辛いのでしょうか？
札幌といえば、単純にラーメン！しか思いつかない私でしたが、来てみたらスープカレーのお店が多いことに気づきました。なんと、札幌がスープカレーの発祥の地なのだそうです。
1970年代に、インド・ネパール料理をベースに30種以上のスパイスをスープにして提供し始めた「薬膳カリィ」が、札幌のスープカレーの元祖だとか。こうひいはうす創業の昭和五十二年は1977年ですから、いち早く始めた老舗なのですね！
店内に入ると、中はレトロでなつかしい雰囲気。ご夫婦とおぼしき男女お二人で経営しておられるようです。
いちばん人気のチキンスープカレーに、チーズ大好きな私はスライスチーズをトッピングしていただきました。辛さも選べて、おすすめのちょうど良い辛さでした。もともとが薬膳カリィというだけあって、身体に優しい美味しさです。
トッピングもチーズやコロッケなどいくつもあり、スパイスも追加できます。もちろん、こうひいはうすの名の通り、コーヒーも深い味わいで、とても落ち着くことができました。
もいわ山に夜景を見に行く
ロープウェイとミニケーブルカーでもいわ山の山頂へ
思いがけず美味しいスープカレーをいただいて一息ついたところで、いよいよ、もいわ山展望台の夜景を目指します。
山麓駅まで、今度は上り坂だったので、ロープウェイ入口駅から無料シャトルバスに乗りました。先ほど円山公園駅から山麓駅に着いたときはたったひとりでしたが、この時間になると観光客がたくさんいましたよ♪
山麓駅に着いて、エレベーターで駅舎の４階のチケット売り場に行くと、行列ができていました。無事チケットを買って、山頂を目指します。
もいわ山の山頂でトワイライトを楽しむ
いよいよ、もいわ山の山頂に到着。
標高531メートルの高さから、石狩平野が見渡せます。かつてアイヌの人たちも「インカルシペ（いつもそこに上がって見張りをするところ）」と呼び、見張りをする山になっていたとか。
360度ぐるりと全部見渡せるので、同じ時刻でも、東と西ではまた別の絶景が広がっています。
ちょうどこのとき、この場所で何かのドラマの撮影が行われていました。何のドラマかはわかりませんでしたが、ちょっとコメディタッチの刑事ものらしい展開？
劇中のセリフで「ここは日本新三大夜景に選ばれたところなんだ！」と何度も連呼していました。
山頂は少し寒かったですが、思いがけずロケ現場の撮影風景を楽しめてラッキー(^^♪
ちなみに、現在の日本新三大夜景とは
２位 札幌市
３位 長崎市
「新」というからには、常に更新され、３年ごとに選出し直されるそうですが、札幌市は毎回２位を保っているようです。
☆これぞ全国２位のもいわ山の夜景☆彡
だんだん暗くなってきました。これが、山頂にある「愛の鐘」。
まわりの手すりには、ぎっしりとカギが取り付けられています。カップルでカギをかけると、離れられないというおまじないですね。カギは山頂の売店で購入できます。
先ほどからのロケでも、出演者全員でこの愛の鐘の前でポーズをとっていました。どんな番組なのか、見られるものなら見てみたかったですが、まったくわからず・・・残念。
いよいよ夜景も美しさを増して来ました。
反対側には月も輝いています。
そして、ついにはこんな素晴らしい夜景を眺めることができました。
帰りはまたミニケーブルカーとロープウェイで山麓駅まで戻り、そこから札幌駅行きのバスに揺られて、充実した一日も終わりです。来た経路とは別のバスで札幌駅に戻ったので、「札幌（の西側）を一周した～」という充実した工程になりました。
まとめ
朝から札幌市内をあちこちまわったあと、最後にたどり着いたのがもいわ山展望台。
山の麓では、美味しいスープカレーのお店に巡り合えました。
山頂へはロープウェイとミニケーブルカーを乗り継いで行きます。
日本新三大夜景に選ばれた札幌市を一望できる展望台。一方向だけでなく、360度見渡せるので、東と西でまったく違う景色を楽しむこともできました。
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