別府竹瓦温泉の砂湯に埋もれて肩こり解消

温泉天国別府に来たら、ぜひ行ってみたいのが、この竹瓦温泉明治12年(1879)創設の、砂湯を体験できるレトロな日帰り温泉です。別府駅から徒歩約10分と近く、砂に埋もれて汗をかけば気分もスッキリ!別府まで来た甲斐があるというものです。砂湯の入り方って、どうするの?入った後の砂はどうやって落とすの?そんな疑問も、入り口でおじさんが親切ていねいに説明してくれるので大丈夫。
温泉に入らなくても、外観の写真を撮るだけに立ち寄ってみる人も多いとのこと。創設当初は屋根葺きで、その後、葺きに改築されたため、竹瓦温泉の名がつきました。赤いポストも印象的な趣ある建物は、一見の価値があります。もちろん、温泉を満喫すればなお良し。

竹瓦温泉への行き方

JR別府駅から駅前通りを別府湾方面に向かって、徒歩約10分
国道10号に出る手前で路地を右に入ってしばらく行ったところにあります。

思ったより人通りの少ない路地で、どこだろ~?と周りをみながら歩きましたが、最後に右に折れるところでひとつ手前を曲がってしまい、ちょっと道に迷う結果に。
そのおかげ(?)で、小さな神社にお参りができました。波止場神社だそうです。

目的地の竹瓦温泉はもう少し先。
気を取り直して歩いて行くと、見えました!レトロな建物が!!

やっとたどり着いた~♪
でも、人気の場所なのに人がいないな~、と思いつつ写真を撮っていて、良く良く見ると「入り口ではありません」の張り紙が。そう、そこはまだ正面ではなかったのです。
私は、目的の場所や物がなかなか見つからないという欠点の持ち主なのですが、原因はどうやら「先入観が強すぎる」ということのようです。自分の頭で勝手に思い描いたものを探すので、実物と違うと見つからないのだとか。
それはさておき、張り紙の矢印の方向に向かって行くと、外国人観光客が並んだ正面入り口に到達しました。

別府のシンボル竹瓦温泉

レトロな待合室で待つ

入り口を入ると、右側に受付があります。
砂湯普通浴があり、砂湯の希望を告げると、受付のおじさんが、親切丁寧に、入り方を説明してくれましたやはり人気の砂湯は待ち時間が生じていて、30分ほど待つとのこと。料金を払って整理券をもらい、ロビーで待つことにします。
何人かを同時に入れて、ひとグループ終わるごとに清掃。これを繰り返すようですが、「入れるのは〇〇時の回」と教えてもらえるので、それまで外出することも可能です。
ロビーは天井が高く、昭和レトロな雰囲気満載。気持ちの良い板張りの床に、テーブルとイスに飲み物の自動販売機。少し高くなった小上がりの畳スペースもあり、テレビもありました。

ちょっとした売店もあり、竹瓦温泉のネーム入りのオリジナルタオルやバスタオルが購入できます。

タオルには「山は富士 海は瀬戸内 湯は別府」と書いてあります。なるほど。
このキャッチフレーズを考えたのは、別府観光の生みの親と言われている油屋熊八氏。そして、この言葉を刻んだ標柱を富士山山頂付近はじめ全国各地に建てて回り、別府を一躍有名にしてしまいました。すごい!
べっぷ地獄めぐり温泉マークもこの人が考えたのだとか。別府駅前にはこのおじさんの銅像があります。

竹瓦温泉の砂湯の入り方

しばらく待つと、整理券の番号が呼ばれました。
一度に砂湯に入れるのは10人以上だと思いますが、コロナの関係か、脱衣場のスペースの関係か、整理券の番号順に3人ぐらいずつ間隔を置いて呼ばれます。
いよいよ砂湯の入り口をくぐると・・・

砂場内の内湯(最後に砂を落とすために入ります)とロッカーがあり、浴衣が何枚もかかっています。「下着まで全部脱いで、裸で浴衣を着てください」と受付で念を入れて説明された通り、すっぽんぽんになって浴衣を着て、自分の荷物はコインロッカーに入れます。
ロッカーは100円。返金はされません。服を脱いでから「100円玉がない!!」と気付くと大変なことになるので、準備をお忘れなく。

そして、自分のタオル(手拭い)1枚だけを持って、いよいよ砂場へ。砂場は男女一緒です。
寝転ぶ場所を指定され、枕元にタオルを入れる小さな籠があるのでそこにタオルを置き、砂の上に寝転びます。
「マスクは外しても良いですよ~」とのことでしたが、私は日ごろから、サウナや岩盤浴に便利な水着素材のマスクを使っているので、それをつけて寝転びました。濡れてもサラサラしていて洗濯もできるので、オススメです。

 


すると、お姉さんがじゃんじゃん砂をかけてくれます。

しばし身を任せ~
温泉水を含んだ砂は案外重い・・・

屋外で、パラソルの下・・・と勝手にイメージしていたのですが、ふつーに屋内でした。

またまた私の先入観で描いていたこんな風景は・・・鹿児島の指宿でした(^^;
日焼け止めも塗って行ったのに・・・
砂に埋もれる感じは、同じくこんなです。

普段からサウナや岩盤浴に行きまくっている私としては、それほど熱くは感じず、じっとり汗をかいてうとうと・・・したところで、終わりの時間に。

15分です。ちょっと物足りないかなぁ・・・

そこからまた内湯に戻り、受付で説明された通りに浴衣のままシャワーを浴び、つまり、浴衣の砂も落としてから籠に入れます。砂だらけになった身体に頭からシャワーをあびて、じゃりじゃりした砂を落としていると、子どものころに海水浴に行ったあとのような興奮と、もう終わりか~というちょっとした寂しささえ感じます。
内湯に浸かって最後の砂を落としたら、着替えてからまたロビーへ。

もう少し長く入っていたいなぁと思いましたが、やはり、肩凝りがすっかり解消さてれ、身体が軽くなっています♪

普通浴の温泉で昭和に帰る

砂湯とは反対側に普通浴のお風呂がありました。砂湯の料金には普通浴の料金も含まれているとのことで、せっかくなので入ってみました。

レトロな温泉に、おばあちゃんが2,3人。
脱衣場のロッカー(100円、返金なし)とお風呂があるだけで、洗い場のようなところは見当たらず、アメニティもありません。受付で、シャンプー・リンス・石鹸などを売っているのですが、もしも買ったとしたら、どこで使って良いのかナゾ・・・
砂湯での内湯は、砂を落とすのが目的と入れ替え制となので、ゆっくる浸かるという訳ではなかったため、ここでのんびり温泉を味わいました。

パウダールームもあります

砂湯で汗をかいた上に、更に普通浴で温まってからロビーに戻ると、隅っこに女性専用パウダールームという文字が見えました。この昭和レトロな場所に「パウダールーム」という名称が、なんだかカワイイ♪
小さなコーナーに入ってみると、テーブルに椅子が3つぐらい、鏡とドライヤーがあって、身支度を整えることができます。

でもね、砂湯のロッカーが100円、普通のお風呂場のロッカーにまた100円、ドライヤーも100円。結構小銭が必要です。

砂湯入浴料:1,500円 (普通浴の入浴料も含む)
普通浴入浴料:300円
その他、ロッカー代等がかかります。

肩こり解消でスッキリ 足取り軽く食欲増進!?

温泉の効能は、筋肉若しくは関節の慢性的な痛み又はこわばり(関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、神経痛、五十肩、打撲、捻挫など慢性期)・・・などなど


他にもいろいろと書いてありましたがやはり肩こりに良さそうです

私は日ごろからひどい肩こりで、家では毎日ストレッチが欠かせないのですが、旅行に行くとホテルの洋室ではそれができないのが悩みの種。
砂湯では、仰向けに寝転ぶと砂の重みで胸が開き、猫背も解消されるような気がします。身体が圧迫され、解放されたときに一気に血流が良くなり、凝りがほぐれるような
(あくまで個人の感想です・・・笑)
知り合いのとある柔道整体師さんの話によると、皮膚の表面から酸素が吸えなくなると、解放されたときにヘモグロビンが頑張って酸素を運ぼうとするので、血流が良くなるとのこと。これは炭酸泉の効能で聞いた話ですが、砂に埋もれるのも同じかしら?

竹瓦温泉を出たのが午後7時近く。涼しい夜風に吹かれながら、ホテルに帰りました。
その昔、酸素カプセルに入ったことがあるのですが、そのあと本当に身体が軽くなり、スキップしながら帰った思い出が。その時と同じような気分です。いや、もうこの歳で公道をスキップすることはありませんが・・・
ホテルは別府駅のすぐ近くでした。ホテルにも、源泉かけ流しの温泉に露天風呂もありますが、せっかく別府に来たなら温泉のハシゴも良いですね。血流が良くなり、適度な散歩をしながら帰ったら、食欲も増進。食べすぎが心配です・・・

夜の楽しみはコレ。「OITA」の文字が湯気になっているマークがかわいいです。

まとめ

日帰り温泉は数々ありますが、せっかく別府に来たら、いろいろと体験してみたいですよね。
明治創業の伝統ある温泉、珍しい砂湯、レトロな雰囲気・・・竹瓦温泉で一気に体験できました。
砂湯に入るには、服は全部脱いで裸のまま浴衣を着ます。砂に寝転んだら、あとは身を任せるだけ。砂の重みと温泉の熱でじんわり汗をかいたら、そのあとの解放感が最高!それから浴衣のまま頭からシャワーをあびて、砂を洗い流します。一度着替えてロビーに戻ったら、それからまた普通浴のレトロなお風呂へどうぞ。
別府駅からも近いので、これから外国人観光客も増えそうです。待ち時間が長くなることもありそうなので、時間には余裕を持っておでかけください。

別府旅行 全般の記事はこちら↓↓↓
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この記事を書いた人
りんりんばあば

千葉県在住の60代主婦。
仕事をしていた現役時代からお得な情報を集めるのが趣味でしたが、リタイアしてからその特技(?)を活かして、とことんお得に旅行を楽しんでいます。
お得情報をキャッチしたら、即予約!その後で念入りに情報収集。
フリープランの1人旅が多いですが、友人や家族、孫とも、これからどんどん旅に出る予定です。

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