べっぷ地獄めぐり~かまど地獄は地獄のテーマパーク

べっぷ地獄めぐり2日目。海地獄から回り始めて、次はすぐ隣の鬼石坊主地獄へ。そこから地獄めぐり通りという名の坂を下って行くと、かまど地獄に到着です。この地獄1カ所にたくさんのスポットがあり、地獄のテーマパークとも呼ばれています。 鬼滅の刃の聖地と言われる八幡竈門神社(はちまんかまどじんじゃ)のふもとにあり、関係の深い地獄で、最近では聖地巡礼で訪れる人も多いようです。もちろん、鬼滅ブームのずっと前から人気の場所なので、たとえ鬼滅の刃にあまり興味のない人でも、色々な種類の地獄を見てまわるのがとても楽しい場所です。地獄の1丁目から6丁目まであり、途中にはささやか(?)に、極楽1丁目から4丁目も。お茶屋や足湯も大人気の地獄です。どんな地獄や極楽があるのか、行ってみましょう。

かまど地獄の見どころ 1丁目から6丁目をひとまわり

海地獄を中心とするべっぷ地獄めぐり5カ所(全部で7カ所あるうち、2カ所は少し離れています)の中で、真ん中あたりに位置するのが、このかまど地獄です。

かまど地獄への行き方は、いちばん坂の上にある海地獄と、そのすぐ隣の鬼石坊主地獄から、地獄めぐり通りという坂道を下って行くと、チケット売り場に到着します。

セットで買ってあったチケットを自分でもぎって箱に入れ、中に入ると・・・

ザ・ニッポン!という風景の中で、記念撮影ができるようになっています。この写真では少し欠けてしまいましたが、左側にピンクのハートマークとともに「Happy Bell」という愛の鐘もあります。鳴らすと、地獄から鬼が幸せを運んで来てくれるとか。鳴らしすぎると鬼が怒るのでご注意を。
緑色っぽいのぼりを良く良くみると、「聖地巡礼 鬼ツアー」と書いてあります。この市松模様は、鬼滅の刃の炭治郎柄ではありませんか。垂れ下がっている藤も、アニメに登場する鬼が嫌うという花です。
外国人観光客向けに、日本らしいセットを置いているのかと思いきや、鬼滅ファン向けだったのですね。季節によっても色々と変わるようで、この日は4月半ばで鯉のぼりが泳いでいました。

この右側にある入口を入って売店を抜け、中を進むと、いよいよ地獄です。

かまど1丁目

1丁目は茶褐色の熱泥地獄。いろいろな種類の粘土が溶け出した色です。どろどろしていて、粘土の中から空気がぼこぼこ噴き出しています。

かまど2丁目

2丁目にはシンボルの鬼がいます。八幡竈門神社で悪さをした鬼が、改心して地獄の門番になったという伝承があります青い水龍(しっぽには鬼を倒すための刀も備えている)を従えている姿は、鬼滅の刃の炭治郎が使う技「水の呼吸 拾ノ型 生生流転(せいせいるてん)」のモデルだという説も。鬼の横にはこれまた、アニメで鬼が嫌うという藤の木もあります。
かまど3丁目


3丁目は、まるで海地獄のような、コバルトブルー。白色物質は非晶質のシリカ(温泉沈殿物)で、できるまでに70年くらいかかったものと推定されます。

かまど4丁目


4丁目は茶色の熱泥地獄。いろいろな種類の粘土がとけだした色です。
ここで、面白い実験をやっていました。この地獄から噴き出している湯気は、通常は無色透明で見えないのですが、蚊取り線香の煙を、電動式エアダスターを使って噴気の上に吹きかけると、あら不思議!


線香の煙の粒子に湯気が付着して、白く目に見えるようになるのだそうです。
実験をしてみせてくれたおじさんが「昔はタバコでやっていたんだけど、今はできなくてねぇ」とおっしゃっていました。受動喫煙&コロナウィルス感染防止のためですね。

かまど5丁目


5丁目も、3丁目と同じコバルトブルー
と思いきや、この地獄は年に数回、ある日突然色が変化するのだとか。ブルー・グリーンなど色も濃くなったり、薄くなったり。原因はわかっていないそうで、自然の力は不思議です。

かまど6丁目


6丁目は、1・4丁目と同じ熱泥地獄。以前はこのような色ではなく、灰色だったものが、年々変化して現在の色になったとか。地中に含まれている鉄分が何らかの原因で溶け出して、変化しているようです。これも自然の力、すごいですね。

地獄の途中の見どころ 極楽1丁目から4丁目でひと休み

かまど3丁目と4丁目の間には、極楽が広がっています。ここで地獄の湯けむりの恩恵を受けながら、ひと休み。

極楽1丁目


1丁目は、足の岩盤浴です。くつを脱いでベンチに座ると、足裏がじーんと温かくなります。足湯のように濡れることもないので、気軽に体験できます。

極楽2丁目

2丁目は、飲む温泉。蛇口をひねると、80度の温泉が出てきます。1杯10円。
ではなく、温泉水を飲むための紙コップが、1個10円という面白い設定。飲む量は、コップにほんの1センチぐらいで十分なので、入れすぎにご注意ください。もちろん、熱いのでやけどにも注意。

極楽3丁目


3丁目は、手足の蒸気浴。蒸気にかざしてしっとり。近年はハンドマッサージなども流行していますから、ここで手のお手入れも。

極楽4丁目


4丁目は、のど・肌の湯。100度と書いてありますが、直接触れてもそれほど熱くはなく、顔を近づけて口や鼻から吸ったり、お肌に当てたりします。マスクの喉も、ここでひと休み。

かまど地獄の最後は足湯でほっこり♪

地獄・極楽をひとまわりした後は、足湯コーナーへ。

そのすぐ向かいに売店かまど茶屋 があったので、何かおやつを食べながら足湯に浸かろうかな~、と思ったら、「足湯では飲食をしないでください。」と、大きな看板が。それもそうですよね、もしも食べ物がお湯の中に落ちたら衛生上問題です。

ということで、先におやつを食べることにしました。
名物には、ピータンを蒸した「温泉ピータン」「オリジナル醤油ぷりん」などがあります。温泉たまごとプリンは昨日食べたので、今日はもうひとつの名物「抹茶石垣まんじゅう」を。

さいころ状のさつまいもの入った「石垣まんじゅう」というのが大分の名物です。大分県と石垣島にどんな関係が?と思ったのですが、石垣島ではなく、さつまいもの入ったごつごつした見た目が石垣のようだから、という説が有力。抹茶味はかまど地獄オリジナルで、しっとりとした蒸しパンのようなお饅頭でした。テーブルの上に調味料が置いてあって、売り場のおじさんが「塩をかける美味しいよ」と教えてくれました。かけてみると、なるほど!甘いパンとさつまいもと抹茶の味に、塩が良く合う!

そしていよいよ、足湯へ。濡れた足を拭くタオルを、無料で貸してもらえます
足元の小石を踏んでツボ押しのように楽しんでいたのですが、後方の広い足湯の方にいた大勢のお客さんが去ったので、そちらに移動してみると、足元が砂。珍しいです。砂に足を埋めていると、とても気持ちが良いです。

こうして、レトロな地獄と斬新な鬼滅の世界とが入り混じったかまど地獄を堪能しました。

まとめ

数年前から、鬼滅の刃のブームに乗って一躍有名になったかまど地獄。もちろん、ブームになるずっと前からべっぷ地獄めぐりは存在してるのですから、もともと見どころがたくさんあります。それに加えて、時代に合わせて記念撮影コーナーなども工夫しているのが、さすが地獄のテーマパークと呼ばれる所以でしょう。かまど1丁目~6丁目はそれぞれ特色のある地獄で、自然の不思議を感じます。極楽1丁目~4丁目は地熱や蒸気を利用したいろいろな体験ができて、とても楽しかったです。お茶屋や足湯も充実していて、別府ならではの楽しい時間が過ごせました。

この記事を書いた人
りんりんばあば

千葉県在住の60代主婦。
仕事をしていた現役時代からお得な情報を集めるのが趣味でしたが、リタイアしてからその特技(?)を活かして、とことんお得に旅行を楽しんでいます。
お得情報をキャッチしたら、即予約!その後で念入りに情報収集。
フリープランの1人旅が多いですが、友人や家族、孫とも、これからどんどん旅に出る予定です。

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